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リバースモゲージのお金の受け取り方のうち、最も人気があるのは、クレジットライン(ライン・オブ・クレジット)です。クレジットラインとは、融資枠だけ確保しておいて、好きな時に、必要な金額だけ引き出す方法です。
しかし、クレジットラインを選択するには、変動金利のリバースモゲージでなければなりません。固定金利のリバースモゲージより変動金利のリバースモゲージをあえて選択してまで、クレジットラインを利用したい人が多いのはなぜなのでしょうか。その第一の理由は、「自由がきくこと」だと思われます。
固定金利のリバースモゲージは、お金を一括で受け取る方法しか選択肢がありません。モゲージを返済するなどの理由で、いずれにしても全額すぐに必要な人はこの方法でいいのですが、必要なときに必要なだけ使いたい人や、毎月一定額を受け取りたい人にとっては、一括での受け取りは困ります。
また、一括で受け取ってしまうと、受け取った時点から全額に対して金利が加算されて行きますが、クレジットラインなら、実際に使った分にしか金利がつかないという利点もあります。
政府の保証付きのリバースモゲージである、HECM(”ヘックム”)のクレジットラインは、枠がまだあるのに、銀行が勝手に残りの枠を凍結したり、枠を減らしたりすることはできません。金融危機の影響で、銀行が住宅を抵当にして提供しているクレジットラインや、クレジットカードの融資枠を凍結したり減額したりということが、頻繁に起きていますが、HECMの借り手はこのようなことを心配する必要は全くありません。HECMの借り手は、モゲージ保険の保険料を支払っており、この保険によって、一度借りたクレジットラインの融資枠は絶対に凍結や減額されることはないという保証がついています。
もう一点、クレジットラインの非常に重要な特典は、融資枠が時とともに増えて行くということです。これについて、よく、利息がついて増えて行くのだというような説明をききますが、その説明は間違っています。しかし、クレジット枠は、借りた金額に加算される金利の複利計算で増加して行きます。
たとえば、$350,000のクレジットラインで、金利が3.68%だとして、金利がこのまま12ヶ月間変わらないと仮定しますと、3.68%の複利で増えるので、5年で$419,000に、10年では$670,000に増えることになります。
そして、金利が上がれは、クレジットラインの増加も金利上昇にともなって加速しますから、インフレ対策にもなります。
さらに、アメリカ政府の2009年経済救済策によって引き上げられた、リバースモゲージの高い上限は、2009年12月31日まで有効ですが、この上限に基づいた高い金額でクレジットラインを取得した場合には、その後上限が下がっても、一度取得したクレジットラインが下がることはありません。
たとえば、価値が$625,500以上の家を所有している72歳の人は、2009年度現在、およそ$385,000のクレジットラインを取得できます。(金利による) このクレジットラインの金額は、2010年になって、経済救済策の期限が切れると、金利が同じなら$253,000に下がりますが、今年中に高い上限でクレジットラインを確保すれば、来年以降になって一度確保したクレジットラインの金額が縮小することはないのです。
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